一人暮らし?セカンドオフィス?東京都内で格安に住めるシェアハウスの新たな使い道
突然流行し、急に廃れたシェアハウスとは?
シェアハウスと言えば、2013年代に若者の間で注目され、その数を急激に増やしていった賃貸住宅の一種です。
昔から賃貸で借りた部屋を友達同士で住む事を「ルームシェア」と呼んでいました。
それに対してシェアハウスはリビングルームや台所などを共用スペースとして、そこに住む全員がシェアする形態の集合住宅のことです。
ウィークリーマンションのような短期で入居できること、そして何より通常の集合住宅より家賃がその地域の相場に比べて格安なことが社エアハウスの人気に火をつけたわけです。
ところが一部悪徳業者が建築基準法や消防法を無視した、タコ部屋のようなシェアハウスを運営したことが問題になり、「脱法ハウス」などとマスコミに叩かれたことをきっかけに、シェアハウスブームは過ぎ去りました。
シェアハウスは滅んだのか?否!今でも物件は盛り沢山
そんなわけで、バックパッカーや若者が、どこかのTV番組みたいに出会いを求めて、シェアハウスで暮らすというブームは過ぎ去りましたが、シェアハウスという形態の賃貸住宅がなくなってしまったかといえば、そうでもありません。
今でも不動産物件を検索すれば、シェアハウスタイプの物件は山ほどヒットします。
ただシェアハウスであることを、セールスポイントとして書いてある物件は少なく、その地域の物件にしては、相場より妙に安い家賃で、よくよく内容を読んでみるとシェアハウスだったというパターンで掲載されているわけです。
シェアハウスの利用法~1:子供の一人暮らしに最適~
シェアハウスのメリットは、地域の相場に比べて格安の家賃で入居できることでしょう。
そうしたメリットが活かせるのは、まず子供の独立です。
息子や娘が大学へ行ったり就職したりするのを機に、一人暮らしを望むこともよくある話ですが、都内のしかも23区内に住みたいと思ったら、なかなかいい物件はありません。
探せば格安物件というのもありますが、そんな所はトイレ共同だの、風呂なしだの、実家でぬくぬくと育ってきた子供には相当厳しい住環境になってしまいます。
しかしシェアハウスであれば、完全個室でユニットバスが各部屋に備えられている物件もあります。
また、年頃の娘さんであれば、同居人に男性が居ると親御さんの心配は尽きません。現在のシェアハウス物件は女性専用のモノも山ほどある…というか、シェアハウスの主力物件は女性専用のモノが圧倒的に多いようです。
同じレベルの一般アパートを借りるのに比べて、格安なシェアハウスは子供の独立の第一歩として、最適な物件でしょう。
シェアハウスの利用法~2:セカンドオフィスとして自分で活用~
シェアハウスのもうひとつの活用方法は、都内で働くビジネスマンやがセカンドオフィスとして利用するパターンです。
もちろん首都圏外の会社が都内進出への足がかりとして利用する方法もアリです。
最近は不動産業界もそうしたセカンドオフィスや仮営業所、あるいはSOHOの仕事場としてシェアハウスの利用を進めており、専門の物件もあります。
まとめ
シェアハウスはもともと、短期滞在を目的にした若者の出会いの場として成長しましたが、今後は新しい利用方法で発展していく住居形態かもしれません。
例えば、最近は外国人観光客の来日が増えていますが、長期滞在者向けの住居としても活用できますし、社会問題化している「空き家」をシェアハウスとして有効活用するという方法も考えられます。
住宅、観光の活性化という意味でディベロッパーや自治体の創意工夫が待たれますね。