【振り込め詐欺と同じ手口だった!】婚活女性をターゲットにした投資マンション詐欺が増えている

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婚活女性に忍び寄る罠!投資マンション詐欺が増えている

婚活中の男女を狙った投資マンション詐欺が急増しています。

この詐欺に関する国民生活センターに寄せられたのは2009年頃からですが、毎年倍々ゲームのように相談件数は増え続けているのです。

婚活サイトなどで知り合った相手から、将来のための財産形成や資産運用を口実に、いわゆるデート商法的な手口により、投資用マンションなどを購入してしまったという相談が、各地の消費生活センターに寄せられており、今年度に入って「消費者トラブルメール箱」にも寄せられるようになった。

従来のデート商法と言えば、異性の販売員が名簿などを基にアポイントを取り、デートのような状況を演出、恋愛感情を利用し、アクセサリーや投資用ソフトなどを購入させていたが、今回のケースは、よりスケールアップしている。契約購入金額の大きさ、金銭被害にとどまらない消費者へのダメージなどから、手口を周知し、被害の拡大防止を目的に情報提供する。

[参考]婚活サイトなどで知り合った相手から勧誘される投資用マンション販売に注意!!国民生活センター

その手口は結婚詐欺とデート商法を合わせたようなモノで、婚活相手に近づき、本気で付き合う素振りをみせた後、相手が本気になったら、「二人の将来のために」という口説き文句でマンションの契約をさせます。

ホントに投資価値のある物件であれば、まだ納得出来るかもしれませんが、買わされたのは市場の相場とはかけ離れて高く、中には1000万円以上相場を上回っていた物件もあったそうです。

婚活サイトを活用してチームプレーで詐欺を仕掛けてくる

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婚活中の人を狙った投資マンション詐欺の手口は、まず「相手役」の人間が、婚活サイトに登録するところから始まります。

その際高収入や高学歴、あるいは実業家など人気のありそうなプロフィールで登録します(大抵は経歴詐称)。次に被害者になる相手を公開されているプロフィールから絞り込みます。

この時に標的にされやすいのは、女性の場合は30代、40代のある程度お金に余裕があるアラサー・アラフォー女子です。男性だと20代後半から60代までと幅広い層が詐欺の対象として狙われます。

男女とも堅実な職業に就いていて、年収は500万円台の人がよく狙われています。

そしてターゲットを絞り込んだ相手役の詐欺師は、ターゲットの理想とする異性を演じ、相手を本気にさせていくわけです。

ここで相手から金を騙し取れば単なる結婚詐欺ですが、マンション投資詐欺は言葉巧みに将来の不安を煽り、資産運用の手立てとして、投資用のマンション購入を持ちかけます。

この段階になると詐欺師の仲間が登場してきます。

その役割は会社の同僚であったり上司であったり、あるいは友達の資産家などと名乗り、相手役を演じている詐欺師と共にマンション投資をするように被害者を口説いていきます。

そして最後は実際にマンションを買わせるセールスマンが現れ、不当に高いマンションを購入させてしまうのです。

そんなわけで、今や結婚詐欺も一匹狼で相手を騙すケースだけではなく、複数の詐欺師が一人の被害者を騙すというチームプレイで犯行を行うケースも出てきました。

婚活詐欺に引っかからない為には、ベタ惚れになる前に相手の身元のチェックが必要

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そんなわけで、投資マンション詐欺というのは、結婚詐欺のように被害者に本気で惚れさせ、金をたかるのではなく、高額な買い物をさせる行為です。

異性に好意を抱かせて物を売りつける辺り、デート商法と理屈は同じですが、この投資マンション詐欺は男性より女性の方が多く被害にあっています。

というのも、売りつけるモノが数千万円と高額なため、その場限りで騙すデート商法とはわけが違います。

投資マンション詐欺師は、被害者が完全に相手役の詐欺師にベタ惚れになるまで、マンションの「マ」の字も言いません。
グループで綿密に計画を立てて、婚活中の男女に忍び寄っていくわけです。

複数の詐欺師が連携して騙すという意味では、昨今の「振り込め詐欺」に似ています。

そんな投資マンション詐欺に引っ掛からない方法ですが、相手に本気になる前に身元の調査を徹底的にやることでしょう。

こんな詐欺が横行するは、ひとえに婚活サイトがネット上で運営されているからで、相手の正体は自分で確かめるしかないのです。

相手の名前や電話番号、あるいは勤めている会社の名前といった個人情報をネットで検索してみると、詐欺の常習犯なら何か怪しい情報がヒットするかもしれません。

また、ネット以外にも相手の運転免許証や名刺などから、正体を探す工夫もした方がいいでしょう。とにかく出会いのきっかけがネットという事は、相手の語る情報が真実だという保証はないのです。

「ストックホルム症候群」という現象があります。これは、相手が犯罪者と分かっていても、同じ時間や場所を共有して過ごす事により相手に同情したり好意を抱いてしまう事です。

本気で惚れてしまって、「もう相手が詐欺師でもいい!」という精神状態になる前に冷静に相手を判断しなくてはなりません。

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